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八ヶ岳の使わない別荘どうする?売却・解体以外の3つの出口

親の別荘、結局どうすればいい?——使われなくなった八ヶ岳の別荘に、3つの出口がある

「親が元気な頃は毎年通っていた八ヶ岳の別荘。でも、もう何年も家族の誰も足を運んでいない」——そんな相談が、ここ数年で目に見えて増えています。今日は、使われなくなった別荘に残されている出口を、できるだけ正直にお話しします。

使われなくなった別荘は、放っておくとどうなる?

何もしないでいる間も、管理費・固定資産税・建物の劣化は静かに進み続けます。

別荘は、住んでいる家と違って「誰も気づかないまま傷む」のが厄介なところです。冬の凍結で配管が割れる、雨漏りが天井裏で広がる、デッキが朽ちる——人が定期的に入っていれば早く気づけるものが、年に一度も訪れない家では見過ごされます。そして管理費は使っていなくても毎年かかり続けます。

ここで大事なのは、「だから今すぐ手放さないと大変なことに」と急かしたいわけではない、ということです。慌てて動く必要はありません。ただ、時間が一方向に建物を傷める側に働いている、という事実だけは知っておいていただきたいのです。

なぜ「親の世代の別荘」がいま一斉に動き始めているのか

八ヶ岳西麓の別荘の多くは、1980〜90年代に取得されました。当時の所有者が高齢になり、その子ども世代——いまの40〜60代——が「使わない別荘」を引き継ぐ局面に、地域全体で一斉に入っています。

子ども世代の多くは、都心や広域郊外で自分たちの暮らしを持っています。年に数回の別荘のために維持費を払い続けるより、整理したいと考えるのは自然なことです。一方で、「親が大切にしていた場所を、ただ解体するのは忍びない」という気持ちもよく聞きます。この二つの間で動けずにいる方が、とても多いのです。

使わない別荘には、どんな出口があるの?

「解体一択」ではありません。大きく分けて、買取・再生・定住への転換という3つの方向があります。

順番にご説明します。

ひとつめは、自社買取での引き受けです。私たちは仲介だけでなく、自社で買い取って再生する事業をしています。建物の状態や立地によっては、そのまま引き受けられる場合があります。買い手を探す期間を待たずに整理したい方に向いた道です。

ふたつめは、リノベーションによる再生です。バブル期の別荘は、間取りや断熱が現代の基準に合わないものも多いのですが、骨組みがしっかりしている建物は少なくありません。断熱を入れ直し、水回りを更新すれば、夏の避暑だけでなく通年で過ごせる住まいに変わります。「壊す」のではなく「活かす」道です。

みっつめは、別荘から定住への転換です。これは手放す話ではなく、ご自身やお子さん世代が「使い方を変える」選択です。リモートワークが定着したいま、別荘地を二地域居住の拠点にしたり、思い切って定住の場に切り替えたりする方が出てきています。

どの道が合うかは、建物の状態・立地・ご家族の事情で変わります。最初から一つに絞らず、並べて検討するのがよいと思います。

八ヶ岳の別荘ならではの、冬と地縁の現実

別荘を次にどう渡すかを考えるとき、避けて通れないのが冬の実務です。標高の高い別荘地では、不在中の凍結対策(水抜き)が欠かせません。これを怠ると配管が割れ、春に大きな修繕費がかかります。売却を考えるなら、水抜きの履歴や建物の冬の管理状況は、買い手にとって重要な判断材料になります。

もうひとつ知っておいていただきたいのが、別荘地のルールと、その外側にある集落との違いです。別荘地は管理会社との契約で成り立っていますが、八ヶ岳西麓には、区(地縁組織)が実際に機能している集落が今も残っています。もし定住への転換を考えるなら、その地縁の中に入る道もあります。区というと「面倒なもの」という印象を持たれがちですが、いまの区は簡素化が進み、すべてを一人で背負う必要はありません。一役だけ薄く引き受ける——そういう関わり方ができる地域です。

担当・朝倉から一言

私は八ヶ岳西麓の三町村(茅野市・原村・富士見町)に20年以上関わり、不動産鑑定士として別荘の査定も数多く見てきました。**別荘の難しさは、土地よりも建物の評価にあります。**同じ築年数でも、冬の管理がきちんとされてきた建物とそうでない建物では、状態がまるで違うからです。現地に立って、配管の状態、屋根の傷み、デッキの朽ち方を一つひとつ見て、はじめて本当の価値が分かります。だからこそ、別荘の出口を考えるときは、机上の相場ではなく現地を見ることをお勧めしています。

使われなくなった別荘をどうするか、答えを一つに決める前に、まずは選択肢を並べて一緒に考えていけたらと思います。別荘の売却・再生・活用については、別荘専門の情報をまとめた八ヶ岳ライフ別荘サイトもご覧ください。現地を見ての査定もお気軽にご相談ください。

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