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親の別荘を引き継ぐと決めたら、最初の一年で何をすればいい?

親の別荘を引き継ぐと決めたら、最初の一年で何をすればいい?——八ヶ岳で「使い続けられる別荘」にする手順

別荘のご相談というと手放す話が中心になりがちですが、実際には「残して使いたい」と決める方も少なくありません。ただ、引き継いだあと数年でまた同じ相談に戻ってこられる方と、そのまま定着していく方に、はっきり分かれます。蓼科湖のそばで育ち、八ヶ岳西麓(茅野市・原村・富士見町)で別荘の査定・自社買取・再生を続けている立場から、その分かれ目をお話しします。

親御さんの別荘を引き継ぐと決めた。ここまでで、すでに大きな決断です。

ただ、そのあとに何をするかで、その別荘が「家族の場所」として続くか、数年後にまた振り出しに戻るかが決まります。そして分かれ目は、建物の築年数でもリフォームにかけた金額でもありませんでした。使い方を、自分たちの生活に合わせて組み替えられたかどうかです。

親の別荘は、引き継いで使い続けられるものなのか?

使い続けられます。ただし「親と同じ使い方」のまま引き継ぐと、たいてい数年で足が遠のきます。

別荘を建てた世代にとって、そこは「夏の数週間を過ごす場所」でした。お盆に一族が集まり、涼しい高原で長く滞在する。年に一度の大きな行事のような使い方です。

引き継ぐ世代の生活は、その形に合いません。共働きで長期休暇がまとまって取りにくく、子どもの予定もある。「年に一度、二週間」を確保するのは、実はかなり難しい。

だから使わなくなるのは、気持ちが薄いからではありません。受け継いだのが建物だけで、使い方まで受け継げていない、というだけのことです。ここを組み替えられた家が、続いています。

引き継ぐと決めたら、最初の一年で何を確認しておくべき?

内装のリフォームより先に、「水」「道」「冬」の三つです。

順番を間違えると、きれいになったのに使いにくい家ができます。

水は、井戸なのか別荘地の給水設備なのかをまず確認します。そのうえで大事なのが、冬の水抜きを誰がやるかです。標高の高い別荘地では、水抜きを一度忘れただけで配管が割れます。自分が毎回行けないなら、管理会社や地元の業者に頼めるのか、いくらかかるのかまで、この一年で確かめておきます。

道は、敷地までの経路が市町村道なのか、別荘地の管理道なのか、私道なのかを確認します。冬の除雪がどこまで入るのか、最後の何十メートルは自分でやるのか。ここは現地の人に聞かないと、書類ではわかりません。

冬は、暖房と断熱です。夏の使用を前提に建てられた別荘は、窓や気密が現代の基準と違います。通年で使うつもりなら、内装より先に窓まわりに手を入れたほうが、結果として満足度が高くなります。

理想は、引き継いだ最初の一年を四季すべて通してみることです。夏の一回だけでは、その家の本当の性格はわかりません。

使い方は、どう作り直せばいいのか?

「年に一度の長い滞在」から、「短くても何度も通う理由」に変えることです。

通う理由になるものは、だいたい三つに絞られます。畑と、薪と、人です。

敷地の一角に小さな畑をつくると、春に植えて夏に世話をして秋に採る、という周期ができます。放っておけない予定が土地の側に生まれる——これが、月に一度でも足が向く一番の理由になります。薪ストーブがあるなら、薪の準備も同じ働きをします。

そして人です。別荘地の管理組合とのつきあいだけでなく、近くに顔見知りが一人いるだけで、維持のしかたが変わります。

ここで身構える方が多いのですが、地域との関わりは「何でもできる人」になることではありません。役を一つだけ、薄く引き受ける。それで十分に成り立ちます。冬の朝、水道が凍った、雪でたどり着けない——そういうときに電話できる相手がいるかどうかは、別荘の維持において設備より大きい要素です。

それでも、引き継がないほうがいい別荘はあるのか?

あります。冬に人が住んでいる家が周りにほとんどなく、除雪の届かない道が長く、建物に大きく手を入れる前提がある場合は、無理に引き継がない判断も同じだけ正当です。

引き継ぐことが常に正解ではありません。私たちは仲介だけでなく自社で買い取って再生もしていますので、「うちでは使いこなせない」と判断された別荘を、そのまま引き受けられる場合があります。管理組合との協議、私道の通行に関する整理、敷地の樹木を伐る際の届出といった手続きも、社内で進められます。

また、別荘は取引事例が少なく、机の上の相場表では値が出にくい種別です。同じ別荘地の同じ築年数でも、日当たり、道の付き方、冬に周りが生きているかで実際の評価は変わります。だから私は、必ず現地を見てから査定額を出しています。

引き継ぐか、手放すか。どちらを選ぶにしても、判断材料を揃えてから決めることをおすすめします。


親御さんの別荘をどうするか、まだ決めていない段階でかまいません。売るか残すかを決める前の、ただのご相談として来ていただければと思います。現地を見て、いまその別荘がどういう状態にあるのかをお伝えします。

八ヶ岳ライフ株式会社 〒391-0003 長野県茅野市本町西5番23号/TEL 0266-72-5880

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